怒りの日/シナリオ解説
各シナリオの解説 †
これらのシナリオの前提として、基本的に１０年、あるいは５年以上プレイすることを想定していない。アメリカとソ連の対決に焦点を絞っており、それを前提にしたイベントを組んでいる。ＨＯＩ２のシステム上、熱戦にこそ意味があるからである。
１９４８年 Judecca †
第一次中東戦争開始から始まり、国共内戦、インドネシア独立戦争、インドシナ独立戦争が同時に進行している。
中東戦争と国共内戦は本国同士の戦いだが、インドネシアとインドシナは現地と本国から支援を受ける独立国（総督府）が請け負い、本国の支援で戦います。これは朝鮮戦争も同じで、北朝鮮は極東方面軍が、韓国は太平洋艦隊が本国に代わって支援します。
朝鮮戦争の経過次第で、即座に熱戦開始となるため、あまり冷戦らしい冷戦にはならない。
米ソともに核爆弾はほとんど保有していないため、バニラのそれとほとんど変わらない展開になると思われる。
代理戦争国家 太平洋艦隊、極東方面軍、インドシナ総督府、インドネシア総督府
１９６０年 Naraka †
最も冷戦らしいシナリオ。
キューバ危機やベトナム戦争といった６０年代のイベントをメインで揃えている。米ソはベトナムを支援したりして、代理戦争を行うことが出来る。ベトナム戦争の成否で東南アジアが米ソいずれにつくかが決定される。太平洋艦隊と広州軍区が南と北を支援するが、決着はなかなかつかないと思われる。勿論、時間は北の味方なので、放っておくと北が勝ちます。それを回避しようと直接参戦すると、間違いなくソ連と戦うことになるので、やめておきましょう。
ただし、同盟イベントで米ソの好戦性は少しずつ上昇していくため、一体何時米ソが暴発するか分からなくなっている。都合３回はデタントが発生するため、なかなか殺し合わなくて逆に拍子抜けかもしれない。
これでも何かの準備をしている真っ最中にも平気で核戦争は起こる為、他の国では止める手立てがなく、米ソ以外は方針を立てることが難しくなっている。
代理戦争国家 太平洋艦隊、広州軍区
１９８０年 Dies Irae †
自由度の低いこのＭＯＤでも屈指の自由度の低いシナリオで、核による花火大会を見るためのシナリオである。
ソ連はアフガニスタンイベントで好戦性が上昇し、アメリカはレーガンの閣僚特性で上昇していきます。アメリカはイベントでＳＤＩ関連の青写真を手に入れますが、積極的にデタントを狙わないと、ＳＤＩ開発前に米ソは開戦して全面核戦争に突入します。この際、米ソは同盟国でないならインドと中国にも宣戦するため、ＡＩでも世界崩壊イベントが発生する公算が高めになっています。
また、このシナリオに限り、米ソはほぼ無制限で弾道ミサイルを得ることが出来るため、世界の崩壊の可能性はより高くなっています。
だから、米ソが殺しあうのを眺めるなり、世界が滅びないように迎撃機を飛ばすなり、好きにやってください。アメリカがＳＤＩを開発し終わると、その時点で終了なので、それも忘れないでください。アメリカはいずれ必ず、ＳＤＩを開発します。
イラン・イラク戦争には世界中のどの国も支援をして、ＩＣの増加を望めますが、上記の通りのシナリオであるため、ただの暇潰しでしかない。
フォークランド紛争もあまり盛り上がらないと思われる。
代理戦争国家 英大西洋艦隊
１９９０年 Pandora †
年代からも分かる通り、放っておくとソ連は崩壊して独立国家共同体となり、冷戦は終結します。
それによってソ連（ロシア）は大幅に弱体化するのですが、それではあまり面白くありません。そこで、プレイヤーはゲーム開始時にソ連が暴走するか否かを選ぶことが出来ますので、好みの展開を選んでください。
上記の補足として、ソ連が崩壊を避けるには、クーデーターを抑え込んで暴走する他ありません。暴走すれば、ソ連軍はその総力をもって西側への侵攻を開始し、中国はドサクサに紛れて暴れ出し、中東でもドンパチを始め、アフリカと南米を除く世界中で戦争が起きます。
このシナリオでは核保有国は核爆弾こそもっていますが、核を搭載することも核攻撃を行うことも出来ません。何処かの国が核廃棄物爆のを開発を完了すると、その時点で痺れを切らせた核保有国は全面核戦争を開始し、世界は滅び、ゲームは終了します。なので、それまでに戦争を終わらせてください。ソ連の保有師団数が１００を切るか、日本とイギリスが占領されれば、世界崩壊フラグが消えて講和を結ぶことが出来ます。
ソ連が崩壊した場合は大国が世界戦争をすることはなくなるので、プレイヤーが好きな時に戦ってください。また、このシナリオでは全国家の中立性が低く、米ソの同盟イベントもないので、同盟でも何でも好きにやってください。冷戦は終わったのですから。
また、ユーゴスラビアは共和国ごとに分裂していますが、これに関するイベントはまだ存在しません。
代理戦争国家 米中央軍
代理戦争国家 †
核を保有する本国とその同盟国を小規模な戦争に参加させないため、設定された国家。代理戦争をするために存在しており、国家の中立性は総じて高く、まず同盟することは出来ないし、国家選択に存在しない。ゲーム的な意味合いが強く、シナリオ開始からほぼ確実に始まる戦争を行うために存在している。
これらの国を通じて朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争は行われる。
ショートシナリオ †
Ragnarok †
ナチスドイツの崩壊は冷戦の前史的なものであるため、拙作のベルリン陥落ＭＯＤから流用して導入した。
変更した部分はほとんどなく、結局ナチスが滅びるのを楽しむシナリオとなっている。
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