怒りの日/その特徴
ＭＯＤ怒りの日の特徴 †
パッチの更新が出来たので、現状の構造をここに書きます。
技術とイベント †
生産技術を進めていると発生します。僅かですが、資源を得られるので、積極的に開発していってください。
このイベントはいずれかのＣＰＵ産業の技術を開発した解放社会と自由主義経済が７以上の国家限定で発生します。というのも、共産国でＣＰＵ産業が発達するとは考え難いからです。
これは所有している原子力潜水艦の数に応じて、段階的に発生します。潜水艦の数だけではなく、開発段階も関係しているので、初期型の数だけを増やしてもイベントは続きません。
イベント上の米ソの優遇 †
米ソは宇宙開発などのイベントによって、研究開発などが次第に強化されています。
さらに、米ソが各国との友好度を高めていくと、以下のようなイベントが順次発生します。
一定の期間にランダムで相手国に発生するので、ランダム要素が大きいのですが、この関係の強化を進めることで同盟国を増やします。
米ソそれぞれが友好度をあげ、フラグを重ねていくと、相手（ＡＩの場合）はある程度のフラグを重ねてくるので、簡単に友好関係を結ぶに至らなくなります。双方のフラグが乱立すると、同盟まで至るのに時間がかかる（イベントでどっちつかずの選択に終始する）ので、それによって対象の国を巡って米ソが争うことになり、それぞれの好戦性が高まっていきます。
国ごとに、友好関係を樹立させやすい、させにくいもあるので、戦争の準備も整っていないのに、何時まで経っても組めないと思ったら諦めるのも吉です。なお、通常の同盟締結は可能ですが、資金は５０００ドル必要なので、イベントも勘定に入れたほうが面倒がありません。通常の国はどうにか資金をためて締結することになると思うので、同盟相手を何回も替えることは大きなリスクとなります。
同盟の締結を完了しても、今はまだ利益を設定していないので、手間をかけて同盟国が増える感じになるので、プレイヤーが米ソに入っている場合は、このイベントをあえて起こす必要はないかもしれません。
なお、アフリカ統一機構はそのイベントが存在しません（し忘れたとかではなく）。理由は、アフリカ諸国を独立させるための、仮の国家で、アフリカ諸国はここから独立するという構造になっているからです。理由は簡単で、欧州の技術を引き継いだ妙に技術のあるアフリカ諸国というのに違和感を感じたからです。
米ソそれぞれに好戦性が５−３５までの範囲で、イベントが発生し、米ソの平時補正は解除されていきます。年代によっては１００パーセントを上回りますが、それは国債を刷っていると思ってください。いずれにせよ、そこまでいけば開戦は目前です。このイベントの発生数に比例して、米ソは開戦初期に支給される特殊核弾頭*1の数が増えます。
こうしたイベントによって、米ソは放っておくと好戦性を高め、次第にその力を解放していき、ついには戦端を開くことになります。それが何時になるかは、ランダムに近いところもあるので、必ずしも明らかではありませんが、それまでに戦力を整えてください。自分から戦いにいくのも手です。好戦性さえあれば、米も即座に宣戦可能です。
「１９６０」のキューバ危機は大抵の場合、開戦しないので、それを目安にするとあまりいい結果にはなりません。予定を組みにくい仕組みにしましたが、それは作者が冷戦はそういうものだろうという偏見に基づいているからです。
技術としてではなく、イベントとしてのＳＤＩ †
このＭＯＤで最も作者が熱心に設定したのが秘密兵器です。これでもブラウンやコロリョフの宇宙への情熱に想いを馳せ、ていたら、こんなことになってしまいました（え？ 動画がアレ？ それはそれ、これはこれです）。
このゲームにおいて、核戦争の意味を喪失させるＳＤＩの効果を実際に表すことは極めて難しいというか、不可能であると私は考えています。そこで、ＳＤＩを開発したら、即座にイベントで勝利したことになって、ゲームが終了することにしました。
「ロケット基地＝宇宙基地」は必要ＩＣ１００というべらぼうな代物なので、大国以外には開発が極めて厳しくなっています。ただ、年代による研究速度の低下はかなり軽減されているので、頑張ればいけます。
デタント †
このＭＯＤの米ソはひたすら好戦性を高めていき、最終的に核ミサイルで殴りあう仕様ですが、それでも互いに破滅を回避する努力をしないというのは、ちょっと現実的ではないので用意したイベントです。
これは好戦性を下げ、破滅を先延ばしにするためのイベントです。これによって、米ソは解除されていた平時補正と特殊核弾頭フラグを失う代わりに、高まっていた好戦性を下げることが出来ます。
米ソの好戦性が２０以上で、友好度が１５０以上の時に何度でも発生します。これによって友好度は激減するので、次回のデタントの発生は困難となります。恐らく、あまり発生させないでおわると思われます。
イベント上はソ連から打診されるもので、ＡＩ同士なら発生すれば大抵応じます。応じないと、こちらの好戦性が上昇し、敵のフラグが増えるので不利になります。
師団ユニットのＩＣ †
このＭＯＤでは、師団ユニットの必要ＩＣかなり高くなっています。歩兵でさえ、最終段階では６０以上のＩＣを必要とし、多くの国は初期状態の部隊を駆使して、戦わなければなりません。
その代わり、強化の度合いは高く、改良も比較的容易になっています。このため、初期戦力の多い大国有利の設定となっています。
陸軍師団が３未満の国家には自動的に部隊が配備されますが、それを元手にどうにかしていくのは困難極まると思われます。
ただでさえ重いゲームの動作を悪化させないため、冷戦だからなるべく米ソの決戦で全てが決まるようにしたい、という二つの理由から施された処置です。事実、この両国は補正が解かれていくと、最終型のユニットすら比較的容易に生産することが出来ます。
しかし、この仕様がこのＭＯＤの自由度を著しく低いものにしているのは否めません。それは上記の同盟締結の条件もありますが。
核攻撃による報復 †
確かに核攻撃を受けたとき、相手国に核を落とせばそれで不満度は軽減されます。ですがＡＩはそこまで考えられません。
そこで、以下のイベントを作りました。
このイベントは三段階あり、空軍ドクトリンのＩＣＢＭによる核攻撃、飽和核攻撃、相互確証破壊の三つで不満度を軽減します。これは核爆弾の所持数に応じて発動し、１０、５０、２００で何度でも発生し、不満度を下げていきます。
核弾頭をある程度消費すると、このイベントが発生しなくなるので、不利になっていきます。プレイヤー的には核による報復をするより、使わないでもっているだけのほうがいいかもしれません。相互確証破壊は最も強力な不満度軽減イベントですが、これは核弾頭を２００もっていることが発動条件なので、実質的に核を最初から３００もっている１９８０年の米ソ限定のイベントとなっています。
これらのイベントは共存するため、１９８０年の米ソは核を打ちまくった後も、一気に不満度を解消し、戦いを続けることが出来るので、互い以外で倒すのは困難であると思われます。
核開発について †
冷戦時代なのだから、開発年を弄って核開発を困難にするのに違和感を感じ、核不拡散の概念を実現するため、このようなイベントを作った。核開発は可能だが、それなりに苦労してもらうと言うことで、主要国以外で発生し、不満度を高めていく。これは大国が経済制裁などをしていると脳内処理をしたている。
ただ、majorをトリガーに使っているので、日本、イタリアが核開発をしても平気と言う不可思議な仕様になっているのが難点。
世界の終末 †
米ソが開戦し、世界が核の炎に包まれるとどうなるのか？ カール・ゼーガンらによると、核の冬が訪れ地球が寒冷化され人為的な氷河期が訪れるとされています。
その一方で、エドワード・テラーは彼の計算を過大としています。事実、被害が限定されるなら、核の冬で世界が滅びないで済むかもしれません。
そこで、このＭＯＤでは以下のイベントを作りました。
このイベントは米ソが開戦している時、アメリカ、ソ連、イギリス、フランス、西ドイツ、中国（共産）、日本、インド、イタリアに用意されており、これらの国でＶＰがある一定以下になるとイベントが発生します。
核攻撃を受けると、当該地のＶＰは大抵１になるため、これでＶＰが減少し、一定以下になるとイベントが発生します。征服されても発生しますが、その時は米ソが核を打ち合っているので、発生するべくして発生したとみなしています。
このイベントがある程度発動すると、以下の文章とともに、ゲームが中断します。
必ずしも全て発動している必要はなく、大抵は米ソとあと幾つかの壊滅イベントで、世界は終わります。米ソとあと幾つかの国が滅びていれば、世界は核の冬で終焉を迎えるはずだ、と作者が考えたからです。トリガーは米ソ日が必須、そこに中国かインド、あるいは英仏独伊で壊滅イベントが起こっていることとなっています。
イベントのタイトルは某ゲームからの影響を受けているので、ご了承ください*2。
なお、これは主要国に設定されていること、米ソが戦闘中であること、当該国のＶＰの現象具合で判定されているので、あんまり関係ない国で征服プレイをしている最中に世界が滅んでいきなりゲーム終了ということになりかねません。
もしも世界征服を目指すのであれば、主要国の一部でこのイベントが起きないよう配慮しつつ、米ソをなるべく早く征服しなければなりません。なお、狙ってＶＰを核で吹き飛ばす必要があるので、ＡＩ同士ではなかなか発生しません。
最初は全世界のＶＰ総計でいけないかと思ったのですが、そんなトリガーがなかったので、このような仕様になりました。
新たな閣僚特性 †
ゲームを円滑に進めるため、一部の国家に特殊な閣僚特性を追加しています。ここでそれを紹介します
現在は先帝とホーチミンがそれです。将来的には西ドイツの元首にも与える予定です
他にはゴルバチョフがそれです。
１９８０年シナリオを核爆弾のシナリオにするため設定された閣僚特性で、放っておくだけで戦争が起きます。
アメリカおよびソ連の軍需大臣の一部がこれに設定されています。将来的には、フランスやイギリスにも追加予定。
レーガン政権及び、サッチャー政権、中曽根政権の財務大臣をこれに設定しました。
イスラエルの首相は総てこれです。おかげで、イスラエルは同等の技術をもった相手より常に優位に戦うことが出来ます。
文化技術について †
今回の更新で産業技術の一部を変更し、文化芸術の分野を追加しました。開発した国家の開放性によって、幾つかのランダムイベントが発生し、運営を助けたり邪魔したりします。
外交勝利（今回の更新 †
米ソはＳＤＩ及び、世界の崩壊以外で、ゲームを集結させる手段を有している。それが外交によって同盟国を増やすことである。
アメリカは連合全体のＶＰを１０５０に、ソ連は共産全体のＶＰを７００にすることで、ゲームを終了させることが出来る。ただし、これは米ソが開戦した次の瞬間に、イベントが消えるため、平和裏に行う必要がある。
同盟国を増やすことで、これらの条件は達成されるが、ＡＩは上記の同盟イベントでやや下駄を履いているため、普通にやっているとなかなか同盟出来ない上に、相手の同盟国は増えて行くことになるため、面倒なら相手のＶＰが上記の数字に近づくの目安に宣戦することを考えたほうがいいだろう。
同盟全体のＶＰが１００増えるごとに、それに応じたボーナスを構成国は受け取ることが出来る。米ソで受け取れるボーナスはやや異なる。米ソ以外でも受け取れるが、米ソと組んでいたほうが恩恵は大きい。
米ソで勝利条件のＶＰが異なるのは、そもそもの初期値の差があるからである。
終わりに †
このＭＯＤの狙いは極端な話、核戦争で吹き飛ばしたり吹き飛ばされたりすることです。技術系統はその雰囲気を出すために作ったもので、おまけに近いものです。そもそも、作った目的からして、動画の素材だったのですが（成功したとは言えない）、どうせなら物凄いものを作ろう、ということでここまで肥大化しました。作者個人に出来ることは、大体終わったと思います。
将軍や閣僚、研究機関の追加はお任せします。作者は米ソの閣僚を揃えるだけで疲れました。
あと、シナリオのほうに個別のイベントが入っているのを不可解に感じる向きもあると思いますが、通常でも大量のイベントを読み込むので、それを軽減することが目的です。
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